サーフフィッシングでの成功は、最初のキャストの前からすでに始まっています。私にとっては、海の状態を読み、魚の動きを理解することが重要です。ウォッチで天気のデータや予報が確認できるのは、非常に大きな強みです。COROS NOMADがリアルタイムの状況を教えてくれ、さらにCOROSアプリであらゆるデータと釣果が記録でき、後に確認ができる私のフィッシングジャーナルとして活用しています。


潮汐

月の重力によって海面が上昇・下降すると、海岸線の形状が変化し、海底の溝が露出したり、ベイトフィッシュが移動したりします。これらの変化により、捕食魚(フィッシュイーター)にとっての確実な捕食の時間帯が生まれます。

満ち潮では、ベイトフィッシュが岸に近づき、それを追って捕食魚も集まるため、満潮の前後2時間が釣りのゴールデンタイムです。満潮時には魚は新しい捕食エリアを探索しますが、分散するので正確なキャストが要求されます。引き潮では、ベイトフィッシュがより深い水路に集まるので、捕食魚にとってはボトムが絶好のポイントとなります。

さらに、それぞれのビーチの構造が異なります。岸の近くに魚の絶好の活性ポイントがあるビーチもあれば、沖合にしかないビーチもあります。このような場合、満潮と干潮のどちらで重点的に釣るかが、釣果を大きく左右する決め手となるのです。


風は、海流やベイトフィッシュの動き、キャスト戦略に影響を与える強力な要素です。海から陸に向かって吹くオンショアの風は、波を立てて海底の堆積物を巻き上げ、ベイトフィッシュを岸に近づけます。これにより、ヒラメやホワイトシーバスなどの捕食魚を引き寄せる可能性があります。一方、陸から海に向かって吹くオフショアの風は波を静め、海水を澄ませる傾向があります。このような条件は、サイトフィッシングやロングキャストに最適ですが、ベイトフィッシュが沖に流されてしまうため、魚の居場所を見つけるのに苦労する場合もあります。

風速もサーフフィッシングの戦略に影響します。時速8-16m/sの微風は、キャストと餌の見せ方をコントロールしつつも波を乱さないため、一般的に理想的なコンディションと言えます。


気圧

気圧が低下し始めると、魚の活性は明らかに上がります。これはサーフアングラーにとって絶好のチャンスです。ベイトフィッシュが散乱し、捕食魚は天候が変わる前に捕食活動を活発化させるからです。このタイミングでは、高速のリトリーブ、生き餌、アクティブな餌の動きが非常に効果的であり、最も釣果が期待できる時間帯の1つとなります。

高く安定した気圧は、一般的に晴天と穏やかな天候をもたらし、魚の活性を低下させる傾向があります。魚は深場で動きが鈍くなるため、バイトを誘うには繊細なタックルと地道なアプローチが要求されます。それでも、早朝や夕暮れの時間帯は、特に繊細な仕掛けとナチュラルな餌を使用すれば、釣果が期待できます。


データという相棒

データは、私にとって最高の相棒です。

ビーチによって、満潮時と干潮時とで釣果が変わります。この日、私が選んだビーチは干潮が最も釣れやすいと考えています。そこで、タイドグラフを活用して、干潮から満潮に変わる前の「潮止まり」の時間帯を狙ってキャストしました。後で釣行を振り返ってみると、やはり予想していた通りのスポットで魚を釣ることができていたのです。

アクティビティ概要は、私が毎回釣行時に情報に基づいた判断を下すための良い材料となります。今回も私の直感の客観的な裏付けとなりました。データを蓄積していくにつれて、パターンが見えるようになり、1回1回の釣行をより良くすることができます。

魚はコンディションに左右されます。その見極め方を学べば、魚を追いかけるのではなく、魚の動きが予測できるようになるでしょう。

サーフフィッシングの詳細については、ベンジー・キムのInstagramYouTubeチャンネルをチェックしてみてください。

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