マラソンの大会前にベースフィットネスの数値が120に達することは素晴らしいことですが、

ベースフィットネスの数値は200mのような短距離走に対しては意味をなしません。


自分の健康状態を考えたことがありますでしょうか?去年と比べて今年はどうなりましたか?5日連続の休養で体力はどう変化しますか?これらの疑問はすべて、COROS EvoLabのベースフィットネス指標を使用することで解決できます。


ベースフィットネスとは?どこで見られますか?


ベースフィットネスはCOROS Training Hub の「データ分析ページ」で確認できます。また、「スケジュールページ」からも確認できます。ベースフィットネスはトレーニング負荷の42日間の平均値を表示しています。毎回のワークアウト後に対するトレーニング負荷が計算されます。該当データを通じてあなたの身体にどれだけのトレーニング刺激がかかっているかを理解できます。この指標は日々のモニタリングにも役立ちますが、過去42日分のデータと照らし合わせると、その重要性はより大きくなります。


ベースフィットネスの数値の運用



ベースフィットネスは自身をモニタリングするための重要な指標となります。例えば、回復期間中にこの数値は低くなり、その後に基礎トレーニングを重ねると数値が高まっていき、レース前には高い数値が表示されルでしょう。このベースフィットネスの数値を参考にしながらトレーニングプランを作成し、普段のトレーニング効果をより理解するのに役立ちます。


ベースフィットネスの鍛錬期と回復期での変動


フィットネスの構築

一体、どれくらいの体力を持っているのか?という質問は難しいものです。フィットネスの能力はトレーニングの成果、普段の生活でのストレス、身体の回復能力(リカバリー)、またその他の要因によって個人差があります。初めてベースフィットネスのデータを参照する際は、このデータがあなたの実際の能力との乖離が生まれる場合があります。その問題を解決するためには十分なトレーニングデータの収集が必要です。42日間(6週間)のトレーニングデータの収集が終われば、直近42日間のトレーニング負荷の平均値であるベースフィットネスの正確な数値が反映されます。そして、その後は1週間にベースフィットネスの数値を2-6ほど向上させるトレーニング計画を作成しましょう。数値の進捗には個人差がありますが、※負荷の数値の推移を常にモニタリングしていきましょう。負荷の数値が70を超えた場合は休養するようにしましょう。強度を上げすぎると、アスリートはオーバートレーニングによって故障や燃え尽きる可能性があります。長期的な計画を立てて、管理しやすい方法でこのベースフィットネスの指標を構築して一貫性を築くことが理想でしょう。

※負荷:COROSアプリ / COROS Training Hubの「トレーニング状態」で確認できる数値


フィットネスのピーク

アスリートが達成できる "ピーク "の数値はそれぞれ異なります。ベースフィットネスの数値が100はもちろん、180まで達することが出来る人もいます。ここで理解すべき重要なことは、トレーニング負荷が高くなればなるほど、体にかかるストレスがより大きくなるということです。身体の反応に応じて必要な時には必ず休養をするように心がけてください。競技力やベースフィットネスがシーズンのピークに達した後、オフシーズンを取るのが理想です。しかし、オフシーズンを設けずベースフィットネスを低下させてしまうと、次第に疲労感を伴ってくるでしょう。

練習計画作成時のヒント

ベースフィットネスは出場予定のレースに向けてトレーニングを行う際に、最も注目すべき指標となります。この数値を見ることでトレーニングをやりすぎていないか、もしくは足りないかなどの状況が把握できます。マラソンの大会前にベースフィットネスの数値が120に達することは素晴らしいことですが、ベースフィットネスの数値は200mのような短距離走に対しては意味をなしません。レースに向けて専門的なトレーニングを行って、最低限のベースフィットネスを確保する必要があります。

この指標をトラッキングしながら、COROS Training Hubの「スケジュールページ」から競技種目ごとの専門的なのトレーニングプランを作成します。もし、6週間後にマラソンレースを控えている場合は、事前にトレーニングを計画することで、ベースフィットネスの進捗予測が確認できます。この予測モデルにより、今後のレースに向けて適切な準備と、より良い計画の作成が可能となります。


まとめ

ベースフィットネスは、すべてのアスリートが最初に学ぶべき指標の1つです。どれだけトレーニングしているか、年間を通してフィットネスがどのように進歩しているか、あるいは後退しているかが、このベースフィットネスの数値を基に理解できます。この指標の活用方法を学べば、トレーニングをさらに細かく調整できるようになります。計画性の無いトレーニングでも一定の効果はあるでしょうが、データをモニタリングして、よりトレーニングの計画性を高めることによってさらにトレーニング効果は高まるでしょう。ベースフィットネスの指標を参考にして、トレーニングやレースにおいて理想の結果を目指しましょう。