COROSデバイスは、日常生活から人里離れた難山の山頂まで、あらゆるシーンで役立ちます。とはいえ、レースでより良いパフォーマンスを求める際にも十分に役立ちます。
5kmからマラソンに至るまで、どんな種目でも最高のパフォーマンスのために、使いこなすべき機能について紹介させていただきます。
1.アクティビティデータページのカスタマイズ
適切なデータを確認することは、レースを成功へと導くか、またはその逆の結果になるかに関係します。
必要なデータを確認できるように、COROSは複数のデータフィールドを持つ最大6つの異なるページをカスタマイズでき、各々が必要とする特定のデータが配置できます。
例えば、起伏の多いコースを走る場合、出力ペース(平地換算ペース)を確認すればペース配分に役立つかもしれません。
各種データが表示されるデータページは、各アクティビティモード(各スポーツごと)で必要とするデータが微妙に異なり、各アクティビティモードごとにデータページをカスタマイズすることができます。
ウォッチのモデルに応じて各ページに最大8つのデータが表示でき、それらの組み合わせは多様にあります。データページのカスタマイズはCOROSアプリから行いますが、詳細はデータページのカスタマイズ方法をご参照ください。
2.トレーニング状態の推移を確認して理想的な調整過程を目指す
トレーニング状態の数値やグラフは、トレーニングによる高負荷のストレスに対応するための身体の準備状態を示しています。
短期的負荷(直近7日間のトレーニング負荷の平均値)をベースフィットネス(直近42日間のトレーニング負荷の平均値)と比較しながら、トレーニング状態のグラフや詳細が確認できます。
この指標はウォッチやCOROSアプリ、COROS Training Hubで確認することができます。
例えば「良好」の状態は体力が向上している傾向にあります。しかし、目標のレースが近づいた時期はリカバリーや調整に集中するので、次第にトレーニング負荷を減らすことが重要です。
したがって、レースが近づくにつれてトレーニング状態は徐々に「良好」から「再構築」に変化していくのが通常で、身体が最高の状態で臨む準備ができていることを示しています。
3.COROSレース予測より目標を設定する
故障やシーズン明けなどしばらくレースに出ていない場合、自分の走力がどうなっているか把握するのかが難しいことがあります。
そこで「レース予測」の機能が役立ちますが、ユーザーの直近のトレーニングデータから5km、10km、ハーフマラソン、マラソンの予測タイムを自動で計算します。
トレーニングが進んで体力が向上するにつれて、予測タイムも改善されていきます。レース予測はウォッチだけでなく、COROSアプリやCOROS Training Hubでも簡単に確認することができます。
「レース予測」はレースでの目標を設定する際に便利なツールとなりますが、目標ペースでのトレーニングやオーバーペースを防ぐなどといった活用ができます。
目標が決まったら以下で紹介するバーチャルペーサーの機能がさらに後押しします。
ヒント:レース予測の機能はユーザーの直近のトレーニング内容に基づいていますが、「ランニングフィットネステスト」の機能を行うことで校正することもできます。ただし、このテストはハードなランニングを含んでいるので、目標のレースから離れている時期に行うことを推奨します。
4.バーチャルペーサーの活用
自己記録更新に向けてタイムトライアルをしてみますか?
「バーチャルペーサー」機能は、まさにそのチャンレンジをサポートする機能です。ユーザーは目標の距離とタイムを入力します。
その後、ウォッチが平均ペースを計算し、バーチャルペーサー機能をスタートすると、ウォッチが「ライバル」となります。目標タイムやペースに対して、どれだけリードしているか、もしくは遅れているか、フィニッシュタイム予想や残り距離も確認することができます。
長距離のレースの場合、設定している距離アラートのほか、5kmおきのアラートを有効にすることもできます。
このバーチャルペーサーは目標の走行距離を設定しなくても利用することができます。
目標ペースだけを選択すると、ウォッチはバーチャルランナーを表示して、目標ペースに対してリードしているかどうかを示します。
そして、1kmごとなどのアラートを確認したり、目標ペースと現在のペースの比較といったデータを確認することができます。
5.補給アラートの活用
レース中にエネルギーを節約したり補給することは、良いパフォーマンスにとって重要な要素です。
長距離レースでは、30kmの壁という表現がありますが、ペース配分とエネルギー補給を計画的に行うことで、大幅な失速を避けることができます。
COROSウォッチの「補給アラート」は、シンプルかつ強力な機能ですが、栄養補給のタイミングをアラートで知らせてくれます。
それは、ただ単にアラートの間隔を設定すれば、ウォッチはその通りにアラートを鳴らします。この機能を設定するには、ランニング(または他のアクティビティ)を始める前に設定画面をスクロールして「運動アラート」から「補給アラート」に進みます。
もし、トレーニングやレースの開始前に補給アラートの設定をし忘れても問題ありません!
アクティビティの記録中でも、バックボタン長押ししからツールボックスに入って、アクティビティコントロールセンターを選択すると、補給アラートなどのアラートが設定できます。
レース当日やそれまでに、以上でご紹介したそれぞれの機能を使いこなすことで、パフォーマンス向上に役立てることができます。
まずは、「トレーニング状態」でトレーニング負荷をみつつレースまでの調整を行い、「レース予測」でオーバーペースを避けるようなレースペースを導くことができます。
そして、データページのカスタマイズや、バーチャルペーサー、補給アラートなどを活用しながら、レースを想定した準備やトレーニングを行うことで、本番のパフォーマンスに備えることができます。