※PACE 3、APEX 2、APEX 2 Pro、VERTIX 2/2S、DURAで使用可能。
FTPテスト
COROSウォッチやDURAでFTPテストを行うことができます。FTP(機能的作業閾値パワー)とは、1時間維持できる平均パワーの最高値をワットで測定したもので、サイクリングでよく使用されるトレーニング指標の1つです。パワーの指標をトレーニングで活用する場合、トレーニングゾーンを決定するためにFTPを活用することができます。
COROS FTPテストは、スマートトレーナーにおいてERGモードで実行されます。ERGモードは、ケイデンスに関係なく一定のパワーを維持するためにトレーナーの抵抗を自動調整する設定です。ERGモードは入力済ワークアウトと連動して、各インターバルでのパワーを保つための目標になります。例えば、ワークアウトで250ワットを維持する必要がある場合、ケイデンスが低下した場合は自動的に抵抗が増加し、回転が速くなった場合は減少して、250ワットに保ちます。
テスト要件
FTPテストを完了するためには、以下の条件が必要です。
- パワーを測定するための室内トレーナー
- 心拍データ(DURAを使用する場合は外部の心拍センサーが必要)
- 記録済バイクアクティビティの初期COROS FTPアセスメント(以下の「よくある質問」をご参照ください)
- テストは室内で行う必要があります。屋外では安全上の懸念事項や外部要因(起床条件や起伏など)があり、テストの測定精度を保つために、FTPテストは必ず室内で実施してください。
テスト詳細
COROSウォッチのアクティビティメニューからランニングレベルテスト > サイクリングフィットネスに移動します。
COROS DURAでは、メインメニューをスクロールしてサイクリングFTPテストを選択します。
時間 | ステージ | 説明 |
10分 | ウォームアップ | |
1分 | 休憩 | |
20秒 | スプリント | 20秒間、できる限りパワーを上げてください。 |
5分 | 休憩 | |
20分 | 80% FTP | Steady cycling. Maintain the power range prescribed for 20min. This intensity should feel hard, but sustainable. During this section, your power/HR relationship is being analyze to determine your FTP.一定の強度でサイクリングを行います。20分間、指示された範囲内のパワーを維持してください。この強度はややハードに感じるかもしれませんが、十分に持続可能な強度です。このステージでは、パワー/心拍数の関係が分析され、ユーザーのFTPが決定されます。 |
3分 | 95% FTP | Steady cycling. This stage is the beginning of a shortened incremental test to increase your HR linearly.一定の強度でサイクリングを行います。このステージは、心拍数を漸増させていく漸増テストの短縮版の開始地点となります。 |
3分 | 105% FTP | Steady cycling. This stage follows the previous one at a slightly greater power range. We aim for your HR to reach >90% of your HR Reserve.一定の強度でサイクリングを行います。このステージは、前のステージはよりもわずかに高い範囲内のパワーを維持します。心拍数が最大心拍に対して90%以上に達するように目指します。 |
3分(オプション*) | 110% FTP | If your HR is still <90% of your HR Reserve, you must complete this 3rd incremental stage.心拍数が最大心拍数に対して90%未満の場合、この3分間の追加ステージ(3ステージ目)を完了する必要があります。 |
3分(オプション*) | 115% FTP | If your HR is still <90% of your HR Reserve, you must complete this 3rd incremental stage.心拍数が最大心拍数に対して90%未満の場合、この3分間の追加ステージ(4ステージ目)を完了する必要があります。 |
5分 | クールダウン |
※オプション:これらは、心拍数が最大心拍数に対して90%未満の場合にのみ行われます。
テスト結果
テストを完了すると、EvoLabはテストで得られた指標を提供します。
- 閾値パワー(FTP)
- 更新された7つのパワーゾーン
- テスト中に得られた最大パワー
よくある質問
Q:COROSアプリでFTPを確認するにはどうすればいいですか?
A:FTPの結果を得るため、パワーメーターと外部心拍センサーに接続し、パワーと心拍数データを含むライドを完了する必要があります。
COROSがFTPを計算するにはライド中に以下の要件を満たす必要があり、アルゴリズムに必要なデータを提供してFTPを評価できます。正確なFTPとは、個々のパワーゾーンの推定範囲であり、サイクリングアクティビティにおいての正確なトレーニング負荷のデータを提供します。以下がFTP計算のための要件です。
- 20分以上の一定かつ中断無しのセグメントを含む屋外・室内ライドを記録します(インターバルなし)。
- 20分間の一定のセグメント中、COROSデバイスはパワーメーターとペアリングされ、心拍数データを記録します。
- このセグメント中の心拍数は、予備心拍数に対して最低60%を満たす必要があります。たとえば、最大心拍数が180bpmで安静時心拍数が50bpmの場合、予備心拍数は130bpmです。 130の60%は78です。次に、安静時心拍数を前の数値に加えて、目標範囲を決定します。 78 + 50 = 128。この例では、ユーザーは128bpm以上の心拍数を維持する必要があります。
Q:FTPテストはどれくらいの頻度でやるべきでしょうか?
A:テストが完了して更新された指標がある場合、トレーニングを継続していけばその度にFTPが自動的に更新されていきます。例外としては、故障やオフ明けなど、トレーニングの再開時にFTPテストを再び行うと良いでしょう。
Q:もしすでにFTPを把握してる場合、COROSアプリに手動入力できますか?
A:はい。記録されたバイクアクティビティから初期のCOROS FTPアセスメントを受け取った場合、アプリのプロフィールページ > 設定 > パワーゾーンから手動で調整できます。EvoLabは、より多くのパワーと心拍数データを記録するにつれてFTPを自動調整しますが、現在のフィットネスレベルを再評価するために定期的にFTPテストを受けることをオススメします。
サイクリングパワーゾーン
パワーの指標を活用してトレーニングすることは、サイクリストがフィットネスを向上させるための最も有効な方法の1つです。COROSのサイクリングパワーゾーンは、ユーザーのFTPのパーセンテージに基づいており、ワークアウトをより個別化することができます。サイクリングパワーゾーンは、アプリのプロフィールページ > 設定 > サイクリングパワーゾーンから表示できます。
COROSのパワーゾーンは以下の7つのゾーンがあります:
- リカバリー:イージーなリカバリーライドの強度です。
- 有酸素持久力:比較的イージーですが慣れが必要な長距離ライドの強度です。
- 有酸素パワー:集中が必要な強度で、トレーニングを続けると長時間の持続が可能です。
- 閾値(FTP付近):後半は努力感が高まり、持続が難しくなるFTP付近の強度です。
- 無酸素持久力(FTP以上):VO2max。数分間は持続できるハードな強度です。
- 無酸素パワー:解糖系。多くても数分間しか持続できない非常にハードな強度です。
- スプリント:最大で1分間持続できる最大努力下のスプリントの強度です。
Q:パワーゾーンは自動的に更新されますか?
A:はい。上記のいずれかの方法でパワーゾーンを解錠した後、EvoLabは接続されたパワーメーターでライドを記録すると、自動的にパワーゾーンを更新します。