「ストレス」機能は心拍数やHRV、活動量は、ストレスレベルを算出するための主なデータとなり、全体的なストレスレベルが把握できます。ストレスのデータを活用すれば、その時々のストレス状況や、1日のストレス分布、全体的なストレスレベルを把握することができます。例えば、運動を行えば肉体的に疲労しますが、仕事や人間関係、交通渋滞などは精神的に疲労します。こういった日常的なストレスを検測することでストレスの全体像を把握し、トレーニング / リカバリー計画の作成、修正時の指標となります。

ストレスの測定方法

ストレスは、COROSウォッチの着用時に自動測定されています。光学式センサーが5分ごとにデータを収集し、1日間のストレス数値を算出します。ユーザーのストレス評価に関する概要や詳細はCOROSアプリのホームページから確認できます。

COROSアプリのホームページでストレスの数値や傾向をチェックすることができます。

※ストレス機能はバッテリーの消耗が多くなります。ストレス測定をオフにしたい場合は、ウォッチのバックキー長押し ⇒ 設定 ⇒ システム ⇒ ストレスをオフにしてください。

ストレス評価について

ストレスは、5分ごとの心拍データ（日中）とHRVデータ（夜間）を収集し、1～100の数値で評価されます。数値が高いほど身体により大きなストレスがかかっています。

ストレス評価の範囲は以下の通りです。

• リラックス（1-25）：睡眠、安静状態
• 低（26-50）：リラックス状態
• 中（51-75）：多少のストレス、手作業中や軽い活動
• 高（76-100）： 高ストレス、運動中、病気

COROSアプリのストレスの詳細

　以上のように、睡眠と運動などのアクティビティがグラフに表示され、日々の傾向を把握するのに役立ちます。「平均」には、日中に収集された睡眠やアクティビティなどの平均値が、「範囲」には、その日の最低値と最高値が表示されます。

ストレスは他のEvoLab指標に影響しますか？現時点でストレスはEvoLab指標には影響を与えません。日常的なストレスを測定してストレスの全体像を把握すると、トレーニング / リカバリー計画の作成、修正時の指標となります。

　ストレスについての詳細画面では、各週・各月の推移が表示され、リカバリーの傾向を中長期的に把握できます。ストレスについて理解すると、睡眠など他のリカバリー指標とともに、日々のトレーニングを向上させるための洞察を得ることができます。

ストレス数値の週間推移

各週・各月データには1日のストレス数値のように、なぜ最低/最高値が表示されないのですか？
ストレスを正しく表示するには、できるだけ頻繁にウォッチを着用する必要があります。例えば、水曜日の運動中に1時間だけウォッチを着用した場合、その日のストレス数値は高まりますが、週全体で評価する場合は単発の測定は意味をなしません。週、月の場合は、あくまでコンスタントに測定した平均値が意味を持ちます。

ヘルススナップショットについて

ストレス機能以外にも、ヘルススナップショット機能が追加されました。ウォッチで30～60秒のテストを行うと、健康に関する様々な値を確認することができます。

ヘルススナップショットの画面

心拍数

• テスト時の平均心拍数です。一日中、心拍数の測定を行なっている場合は、安静時心拍数と一致しない場合があります。表示される安静時心拍数は、EvoLabで設定された値を指し、収集された最低値に相当します。
• 持久系アスリートは低い傾向があるなど個人差がありますが、安静時は50～100の値が健康的な数値です。

HRV

• テスト時の瞬間的な心拍変動です。現在は絶対値 (ms) で表示されますが、HRVの数値は個人差が大きいので、ユーザーの過去の数値との比較に留めておくのが一般的です。
• 個人差がありますが、安静時は若年層 (18～30 歳) で40～80ms、高齢層 (50～80 歳) では20～40msが健康的な数値です。

ストレス

• テスト時の瞬間的なストレス数値です。身体がどれくらいのストレスを受けているかを瞬時に判断できます。

呼吸

• テスト時の1分間の呼吸回数です。呼吸は運動の有無やストレス、病気の状況などに影響されることがあります。
• 安静時は12～20brpmが健康的な数値です。
  

SpO2

• テスト時の血液が運搬している酸素量です。SpO2は標高や運動の有無、病気の状況などによって影響されることがあります。
• 安静時は95～100％が健康的な数値です。

注： スナップショットは医療目的ではなく、あくまで参考値です。これらの数値の正確性を求める場合は、医療機関で診察を受けてください。